幸せの華

｢私の両親は…蓮と心…。
そして2人とも華が好きだった…。｣


麗華は消えゆく声でポツリポツリと話す。


｢ママから1度生まれてくる子供の名前で蓮華と心華を付けたいとパパと話した事あると聞いた事がある。
まさかとは思っていたけど…本当に…ママとパパは…｣


麗華の目には涙が浮かぶ。
生徒会室に入って正面、そこには蓮華と心華の先代の写真が並んでいた。
麗華は2つの写真を見ながら思い出に浸っていた。
そんな中1人の男、リーダーらしき男が麗華の頭に手を乗せる。
そして一言。


｢お前の両親は蓮華と心華の初代だ。｣


その言葉が麗華にとって良いものかは分からなかったがそう声をかけた。