幸せの華
「はいコーヒー」
「ああ、ありがとな満」

楓はコーヒーカップを受け取り1口飲む。
その姿は誰もが魅力する。


「楓、今日転校生が来るみたいですよ」
「え、転校生!?」

優の言葉に満が反応する。
子供のように目をキラキラさせながら。

「優の調べなら確実だろう。
なんて奴が来んの?」
「それが…」

楓の言葉に言葉を詰まらせる優。
そんな優の膝の上にあるノートパソコンを覗き込む陽斗が代わりに言葉を発した。


「黒瀬麗華…」


陽斗の一言で場の空気は固まる。
先程まで目をキラキラさせてた満でさえ驚きを隠せないでいた。


「遂に来たか…」


今か今かと待ちわびた女に喜びを隠せない楓。
そんな楓の口元は微笑んでいた。
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