神から人への方代に。
「そうですね。
白拍子とでも申し上げておきましょうか」

と女性。

名を名乗れないのか。

訳ありか?

「そうですね。
そういえば、数十年前にはこのあたりにもお狐さまがいたものですが・・・」

と白拍子。

「狐ですか?」とポテトスキー。

「左様です」

「ふむ。
そういえば、幼稚園の演劇で動物民話をしたことがある」とあたし。

あのときの高揚した気持ちを思い出す。

「そうですね。
あのころは紀伝も力がありましたから」

「紀伝とは?」
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