時の魔女と高校生
カーテンの隙間から差し込む光で目が覚める。
‥‥と言うよりも今日は全然寝ていない。
なぜなら今日は修学旅行なのだin北海道。
私はベットから起き上がり時計を見る。
デジタル時計が5時45分を指していた。
もう少し寝られそうだけどもう目が完全に覚めた。

着替えを済ませたあと階段を降りる。
ソーセージのいい匂いが階段まで来ていた。
お母さんはキッチンの前で料理をしていた。

「あれ?早くない?」
「目が覚めちゃった。」
「ちゃんと寝られた?」
「ぜーんぜん。」
「よく寝ないとバス酔いするわよ?」
「らいじょーぶ!」

お皿に飾られていたミニトマトを1つつまみ口の中に入れる。
かんだ瞬間ジュワァと果汁が飛び出す。

「まだ朝ごはん出来てないからテレビでも見たら?」
「そーするー。」

キッチンからリビングに向かいテーブルから
落ちていたリモコンを手に取り電源ボタンを押す。
目覚まし時計が6時を知らせていた

「今日はお散歩日和でしょう。夏の暑さがまだ続くため、
引き続き熱中症に気をつけてください。気象予報でした。」

「今日熱くなるみたいだよ。」
「まぁまだ9月だからね。日焼け止め持って行きなさい。」
「後で取りに行くよ~。」
「あなたって本当に面倒くさがりね。」

「ご飯できたから食べなさい。」
「はーい。」

テレビの電源を切ってキッチンへ向かう。
今日はいつもよりかなり豪華な朝食。
大きなお皿にミニハンバーグ、プチトマト、レタス2枚
が綺麗に並べられていた。

「今日って何か記念日だっけ?」
「今日は修学旅行でしょ?だから今日は豪華な朝食なの。」
「私って幸せ者だなぁ。」
「馬鹿な事言ってないで早く食べなさい。」
「はーい。」

お箸を持って、ハンバーグを切る。
肉汁が滝のようにダラダラ流れてくる。
高級なレストランに来た気分になれる。
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