涙の裏側    ~もう一人の私~
ホッとしたのも束の間。

次の日、幼稚園に到着した私は

昨日よりも悪い事態になっていることに落ち込む。

泣き腫らした顔の唯先生に

「先生と別れたから。」って。

………………………………………。

誰よりも、周りを大切にする唯先生。

大好きな彩先生を差し置いて、自分が幸せになる訳ない。

ポンと肩に手を置いて

「大丈夫。
そんな事させないから、安心して。」って笑顔の海晴先生と彩先生。

「………………………はい。」

頼もしい先生達の言葉を信じるだけだ。
< 22 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop