ワタシの秘密(黒王子VS地味子)
「あっ涼たちには言わないでね!!ぜっったい心配するから。」




「でもなぁ、お前「私は大丈夫だから!!!」




私が堂に向かってお願いのポーズをすると堂はため息をついて苦笑した。




「ったくお前になにを言っても無駄だもんな。わぁかったよ。その代わりもう一回目をつむれ。」




堂に言われて私はもう一度目をつむった。




堂、みんなに隠し事させてごめんね。




堂は隠し事嫌いだもんね。




私は目を閉じてる途中に堂に心の中で謝った。




でもどうしても涼たちには心配させるわけにはいかないんだ。




とんだ心配症だから。




「ほれ、心寧。どうだ?」




堂に声をかけられて私はゆっくりベットから降りた。




「わあ!!頭痛くない!!!平気!!」




「一時的なものだけど治癒しといた。これで少しの間は大丈夫だと思うけど油断するなよ?」



堂の問いかけに私は大きく頷いた。




「あと、勝手にいなくなんなよ。なにかあったときに助けられないだろ。」




「あー、ごめん。」





それでメールしてきたのか。





「これからなんかあったら言えよ。」





私はこくんとうなずいた。





でも私はわかってなかったんだ。




私が無理をすることで廉にどれだけの心配をかけるかを。
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