ワタシの秘密(黒王子VS地味子)

涼side

___________________
   ____________

そう。あれはあいつがまだ中学んときだった。




あんときは確か零丁と力が互角と言われていた鷹との戦いだった。




あの時宣戦布告を鷹がしてきて如月に仕掛けてきた。




その時から俺たちは鷹と大きな戦いになることをわかっていた。




もちろん心寧が行くことに抵抗はあった。




だけど心寧は行くといいはった。




自分の親を殺した、自分の最大の敵、零丁と同じことをしている。




心寧は自分がいって始末しないとと言い張った。




だから大きな戦いになる前に始末してしまおうと思った俺たちは鷹をつぶそうとした。




もちろん心寧が聞くはずもなく心寧を連れて行った。




それが最悪の始まりの前兆だった。




鷹の下っぱは全員つぶしたがリーダーや幹部は逃げ足が速かった。




しかもあいつらは戦いに参加せずに上で見てたんだ。




仲間が次々とつぶれていくのに。




俺たちはあの時鷹のリーダーはただ診てるだけだと思っていた。




だから心寧が術を掛けられてるんだなんて思いもしなかったんだ。




心寧の苦しさをわかってやれなかったんだ。




ずっと一緒にいて一番心寧のことを見てきたはずなのに心寧を見れてやれてなかったんだ。




俺はあの時すごく後悔した。




心寧にこんなことが起きたのは俺のせいだって。





ちゃんとわかってやれてなくてごめんな、心寧。




< 248 / 331 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop