「Last note」〜矢崎円香の恋慕事情。
〜プロローグ〜
〜プロローグ〜
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ーあの日からずっと、
私はもう一生、
人なんて好きになれないって思ってた…。
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5年前の成人したての冬の事だった。
「円香…悪い子には、お仕置きしないとね。」
私は元彼に誘拐され1ヶ月間、監禁されていた。
ろくに食事も与えられず、
乱暴に耐えながらも死を覚悟した日々…。
だけど、私は生きていた……。
「矢崎円香さん!分かりますか?!」
バイト先の人が捜索願いを出してくれていたお陰で、元彼は逮捕された。
だが発見時の私は、体重が7キロも落ちる程に弱っていてすっかり見た目の雰囲気が変わってしまっていた…。
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