夢はダイヤモンドを駆け巡る
第6話
小神は続ける。
「その能力がどうして星野さんの中に存在するのかは私にはわかりません。その謎を解明すべく私は大学で研究に打ち込みたいと考えているほどなのですが」
唐突に小神の大学への意気込みが打ち明けられたのであった。
……いやいや、超能力がれっきとして存在している……ってそう簡単に信じられるはずもない。
小説や漫画や映画の中ではないのだ。きちんと証明してもらわなければいくら馬鹿なわたしでもだませようはずがない。
「今すぐ超能力の存在を証明できるんですか」
わたしはしぶしぶ、ため息交じりに小神に尋ねる。何だか本当に面倒くさい話に巻き込まれてしまったようだと感じながら。
「申し訳ありませんが、今すぐにというわけには行きませんね」
そう来たか。
「……信じないことには話が前に進まないパターンですかコレ」
グラスのストローをぐるぐるといじり回しながらわたしは呆れかえる。
「まさしくそのパターンだと言えます」
ということで、わたしは(仮)マーク付きで超能力の存在を信じてみることにした。
とにかくこの場をスピーディに終わらせるための、方便のようなものだ。
小神の言う「超能力」を、わたしは今ここで信じる(仮)。
「仮にでも星野さんが超能力を信じてくれるのなら、嬉しいことこの上ありません」
これほどまでに人の心の声、それも嫌みだとか小神に対する悪愚痴や皮肉だけを聞き取ることのできる小神彼自身が超能力を証明しているようなものだな、これは。
「それでは説明します。あなたが今手にしている超能力のことを」
勝手に喋らせておけばいい。
そう判断し、やっとわたしは和風きのこ&ハワイアン・ピザ風味マーマレードパフェ(柿の種入り)にまで到達する。高さは二十センチほどで、きのこを思わせる茶色、ハワイのビーチを思わせるブルー、ピザを思わせるオレンジのアイスがらせん状に配置され、その上にマーマレードと思しき色をした生クリーム、そしてトッピングに柿の種が配されていた。
「その能力がどうして星野さんの中に存在するのかは私にはわかりません。その謎を解明すべく私は大学で研究に打ち込みたいと考えているほどなのですが」
唐突に小神の大学への意気込みが打ち明けられたのであった。
……いやいや、超能力がれっきとして存在している……ってそう簡単に信じられるはずもない。
小説や漫画や映画の中ではないのだ。きちんと証明してもらわなければいくら馬鹿なわたしでもだませようはずがない。
「今すぐ超能力の存在を証明できるんですか」
わたしはしぶしぶ、ため息交じりに小神に尋ねる。何だか本当に面倒くさい話に巻き込まれてしまったようだと感じながら。
「申し訳ありませんが、今すぐにというわけには行きませんね」
そう来たか。
「……信じないことには話が前に進まないパターンですかコレ」
グラスのストローをぐるぐるといじり回しながらわたしは呆れかえる。
「まさしくそのパターンだと言えます」
ということで、わたしは(仮)マーク付きで超能力の存在を信じてみることにした。
とにかくこの場をスピーディに終わらせるための、方便のようなものだ。
小神の言う「超能力」を、わたしは今ここで信じる(仮)。
「仮にでも星野さんが超能力を信じてくれるのなら、嬉しいことこの上ありません」
これほどまでに人の心の声、それも嫌みだとか小神に対する悪愚痴や皮肉だけを聞き取ることのできる小神彼自身が超能力を証明しているようなものだな、これは。
「それでは説明します。あなたが今手にしている超能力のことを」
勝手に喋らせておけばいい。
そう判断し、やっとわたしは和風きのこ&ハワイアン・ピザ風味マーマレードパフェ(柿の種入り)にまで到達する。高さは二十センチほどで、きのこを思わせる茶色、ハワイのビーチを思わせるブルー、ピザを思わせるオレンジのアイスがらせん状に配置され、その上にマーマレードと思しき色をした生クリーム、そしてトッピングに柿の種が配されていた。