それでも君を
「立川さん今日採血の予定入ってるのでやっちゃいますねー。そのまま寝てていいですよ」



機械的な説明をされるが、当然受け入れられない。

 

私の採血は颯くんか真ちゃんでという申し送りが徹底されていないのだろうか…?



想定外の事態に一気に目が覚める。



「えっ、ちょっ…やめてっ」



私が抵抗を見せると、もうひとりの男性がすぐさま対応する。



「一応腕押さえとく?」



「あー、うん。じゃあおねがい」



「OK!」



軽いノリで別の手が伸びてきて、容赦ない力加減で腕をぐっとベッドに押さえられる。



その瞬間、皮膚から伝わる逃げられない拘束感が、私の中の冷たい記憶の扉をノックしたように感じた。



「やだっ、やめて!離して!」



この2人どうしてこんなことするの…?


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