それでも君を
ガシャン!!!!



あそこからどうやって逃れたのか…



気が付くと私はベッドから飛び降りて、部屋の片隅でへたり込んでいた。



火事場の馬鹿力とはこのことだろうか。



点滴棒が床にぶつかって大きな音を立てて倒れ、引っ張られた点滴のラインが抜けてしまっていた。



さらに、採血のために巻かれたままだった駆血帯のせいで、針が抜けた右腕から血がポタポタと床に滴り落ちている。



大きな音を聞きつけて、何事かと看護師が駆けつけてくる。



部屋の中の惨劇を見て、一瞬怯んだように見えたものの、血だらけの私を見つけ、一歩こちらへと足を進めた。


< 588 / 746 >

この作品をシェア

pagetop