それでも君を
「あのさ、このまま背中側は僕に任せてくれない?」



もう一歩先に進んでみないかと提案される。



確かにこのやり方だと、前は自分でできても、背中側は手が届かず無理だ。



少し悩んだけれど、真ちゃんなら大丈夫かもしれないと自分の中で決着がつく。



うん、と静かに首を縦に動かした。



私の返事を待って真ちゃんが動き出す。



「OK!やってみよう。辛くなったら言ってくれればいいからね」



私を安心させるためだろう、完全に後ろには回らず、横から半分抱きかかえるような体制で、そっと病衣の下に手を忍ばせた。



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