クールな彼とちょっとドジな彼女の恋の攻防戦(後日談移動しました)

私は、部屋を出てすぐ玄関横にある洗濯の籠の中身を洗濯機の中に入れて回した。

彼氏もいない独り身なら、こんなものだろう。洗濯物を少しためるぐらいなんだというのだ。
 
自分以外誰も訪れることのないこの部屋、仕事で疲れ、(まぁ、仕事終わりに外食したり飲みに行ったりもするが)見て見ぬふりをして、ためてもいいではないか…

今、こうして洗濯機が洗濯してくれているのだから…

後は、洗濯が終わったら、私自ら、干す作業をすればいい。

だから洗濯機に呼ばれるまで、私は、ケトルでお湯を沸かし、目覚めのコーヒーを飲んで、軽く何かお腹に入れようと冷蔵庫を開けた。

そこには、昨日買い物した食材がたくさんあり、ジャガイモを目にした私は、そうだったと、ため息をつく。

作るのが面倒になり、『自分だけならメニューの変更ができるのに』と.ぼやいても向井さんに作ると約束してしまった以上、作るしかない。

もう、なんで約束しちゃったかな…

冷蔵庫の上に置いてあるクロワッサンを温めずに口に加えたまま、カレーの食材を出し、お米を何合炊くか迷って3合炊くことにした。

人参、じゃがいもと順にピーラーで皮を剥いていたら、ピーラーで指先を剥いてしまった。

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