クールな彼とちょっとドジな彼女の恋の攻防戦(後日談移動しました)
「だから、向井さんは彼氏じゃないの」
納得しない絵梨花に、そうなった経緯を食べながら説明した。
「なるほどね。彼氏以外に名前を呼ばれたくないが、彼氏持ちって勘違いしたんだ。ずる賢いくせに詰めが甘いから、向井さんにいつまでも勝てないのよ」
私の気のせいだろうか?
梶岡さんに手厳しいのではないか。
「人の勝ち負けに興味はないわ。今は、梶岡ファンに私は、敵じゃないってわかってもらう方が大事よ。告白された事だけ広まって、私に彼氏がいる話が広まらないなんて、おかしくない?」
「噂を広めた人が、そこは省いたか、彼氏がいても告白された事が許せないからとかよね」
「そんな…私、被害者なのに」
また、ポケットの中のスマホが連続してブーブーブッと鳴り、傷心の中、誰だろうと、ポケットからスマホを出すと…
早速ですか?
ここにも、私を悩ます人がいた。
でも、今は絵梨花の誤解を解く方が優先だから無視を決め込む。
「どうしたの?そんな難しい顔して⁈」
「ううん、なんでもない」
「ならいいんだけど…梶岡ファンは、私が莉子には梶岡さんより素敵な彼がいるからって噂広めておくけど、問題はよ…あの人よね…」
「あの人だよね…」