Sweet in my Room!!
また心臓がドカンドカン言い始める。



「知っての通り、七海は僕の元カノで僕らは付き合ってた。」

「………………。」







知ってたこととは言え、いざ本人からハッキリ言われると衝撃がデカいな。


あたしは今にも深いため息をつきそうだったがグッとこらえた。




「僕と七海が出会ったのは中2のときだった。」









―――――――――

僕は元から女の子があんまり好きじゃなかった。

多分姉貴の影響なんだろうけど、女の子は怖いっていうイメージがあって小学生の頃はほぼ女の子と話さなかったんだ。


でも逆にそれが「クールでカッコいいよね~☆」と女子に受け取られキャーキャー言われちゃってたんだよね。


キャーキャー騒がれれば騒がれるほど僕はますます女の子が苦手になった。


中学にあがってもそれは変わらなかった。女の子と話すことはめったになくて、いつも男子とばっか話してた。


そうそう、航太とは中1で出会ったんだ。同じクラスで出席番号が前後だったから、それがキッカケで仲良くなった。昔から航太はあんなカンジで、むしろ僕が出会ったときは髪の毛がオレンジ色で今より派手だったよ。


航太とばっか絡んでるうちに1年が終わって、中2になると同時にクラス替えがあったんだ。

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