異世界の巫女姫は、提督さんの『偽』婚約者!?
ずっと好きだった
「あの時、君は真っ直ぐオレを見た。すずなはオレと目を合わさなかったからな。微かな違和感を感じたんだ。死に瀕して性格が変わった……というのもなくはなくが、そうではない、これは別人だと、確かに思う自分もいた。そして、接しているうちにその思いは強くなった」

提督さんはほんのりと頬を染めた。
私もほんのりと頬を染めた。
これは、いつ飛び出すかわからない黒歴史のせいですが。

「決定的に別人だと思ったのは認証コードの話をしたときだが……」

認証コード??
はて?
黒歴史から話が逸れたのは良かったけど、正体がバレるような話をしたっけ?
提督さんは、ギュッと手を強く握り頷いた。
それは「そうだ、わかったか?」と言っているみたいだったけど、ごめんなさい、全くわからない。

「セリの誕生日は3月4日」

「はい」

それが何か?

「すずなの誕生日は4月3日」

……………………………………………え。

「あははっ!ダメダメだな。セリはダメ巫女だなぁ」

と、フレディが大声で笑うと、提督さんは腰に差した軍刀に手をかける。
そして、燃えるような炎を背に(イメージです)フレディを睨み付けた。
止めないよ?もう一思いにやっちゃって!
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