「Last note」特性を持つ者へ〜5
メガネを外した櫂の目は、"診察"状態に自然と入っていた。
「おい、そこの君!!」

櫂はその高校生位の男の子に駆け寄り声をかけた。

「ん?…俺?…わぁっ!?」

「ちょっと良く"診察"させてくれ!!」
「ちょっと櫂?!どうしたのよ…」

「なんすか!?
……っっあんた!特性保持者か!?」

櫂に掴まれた肩の手を払い除け、男の子は戦闘態勢に入り構えたが、何故か特性保持者だと気づかれた。

「新太!どうしたの!?」

かなり可愛い女の子が男の子を心配して駆け寄ってきたが、櫂の目にはすぐにその女の子が"魔性"持ちだと気づいた。
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