「Last note」特性を持つ者へ〜5
チャペルの神々しい程大きな扉を
進行役が開けると、

ロマンチックな音楽が流れ出し
花びらが舞い、
祝福の歓声と拍手に包まれる……。


「おめでとう!青山ー!」
「おめでとうございまーす!」
「レナさん綺麗で泣けてくるぅ!」

祝福に来てくれた皆に手を振り、
俺は感極まって涙をひと粒零しながら喜びを噛み締める…。


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そして…式場から少し離れた、
緑と花々に囲まれたガーデンの丘の上では

ある2人の女性が見守っていた…。

「やっと出てきたよ、青山くん達。」

双眼鏡を覗いて式の行方を観察する、ショートカットの女性。

「順調みたいね。私達の出番はまだ後よ。それまでここでお茶を楽しみましょう?」

もう1人のロングヘアの女性はそう言い、
少ししなびた花を見つけると
優しく息を吹きかけた……。

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