失ってからじゃ、もう遅い・・・。


奈々は、総長に抱き着いて言った。


「寧々ちゃんが、怖いのぉ・・・。」


それを見て、総長は奈々を抱きしめる。


「大丈夫だ。あいつは追い出した。」


「でもぉ・・・、怖いよぉ・・・。」


涙目で、奈々は言う。


寧々は裏切り者。


そうだろ?


そう思っていたのに・・・。


副総長の葵が、


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