人間消去アプリ
深いため息をつき、昼食を再開する。


やっぱり、冷めてしまったカップラーメンは、おいしくなかった。


園子が学校を抜けだして、私の家に来るから。


心の中で園子を責め、麺をすする。


麺を噛んで飲み込み、スープをひと口飲んだところで、スマホを取りだした。


そういえば【人間消去アプリ】、すずねを消去させるときに使って以降、全然使ってないな。


ひさしぶりに使おうかな。


誰がいいか考えたとき、ユキエの顔が浮かんだ。


「次はユキエにしよっと」


【人間消去アプリ】を開いてユキエの名前を入力し、死に方を適当に選ぶ。


【あなたの希望、承りました】


その文字がスマホに映ったと同時に、私はふっと軽く笑った。
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