人間消去アプリ
「うん、ちゃんとインストールされてるね」


満足そうな表情を見せるすずねに、なぜか安堵の息を漏らす。


と、そのとき、冷たい風が勢いよく吹いた。


アスファルトに落ちている枯れ葉が地上で舞い、数メートル先へと吹かれていくのが見えた。


それと同時にすずねからさっと離れ、スマホを制服のポケットに入れた。


「すずね、また明日ね!」


「うん、バイバイ……」


びっくりしたような顔のすずねを置いて、私は家に向かって駆けだした。


まるで強く吹く冷たい風から逃げるように……。
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