人間消去アプリ
「えっ……今、なんて言ったの?」


「私、もう一度【人間消去アプリ】を使うよ。


一回使っても、あのアプリが本当に人を死に追い込むって簡単に信じられないよ。


だからもう一回使って、もし希望どおりになってくれたら信じる」


一度使っただけでは、簡単には信じない。


もう一回使い、【人間消去アプリ】に入力した名前の人間が死ねば、使い続ける。


死ななければ、もう使わない。


「信じる……っていうのは?」


「使い続けるってこと」


私の答えを聞いて、沙織がきょとんとした。


「理央ちゃん、殺したいほど憎い人いるの?」


「いるよ、数えきれないほどね」
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