来世もきっと、私は貴方に恋をする。
しばらく歩いて、にぎやかな京の町に着いた
私達は巡察中の隊士に鉢合わせないように
人混みの間を隠れるように歩き
着いた先にあったのは
小さな簪(かんざし)屋さんだった
「すっごいかわいい!」
花の形に彫刻された木の簪(かんざし)や
漆を施された簪
たくさん種類があって
沖田さんはそっちのけで夢中になってしまった
「女って好きだよな〜」
「うっ、うん!すごくすき」
だめだ〜やっぱりまだ敬語使っちゃう
「一つ買ってやる。どれがいい?」
「えっ!?いっ、いいの?」
「お前と籍を入れてから
なにも渡してやれてないからな
今日くらいはいい、給金も入ったし」