アブナイ王子様たち
「ひゃ……っ」


耳……耳がくすぐったい……。


耳もとでささやくのは反則ですよ、翔さん。


余計にドキドキしちゃうじゃないですか。


顔がさらに熱くなっていくのを感じる。


「す、好きなんかじゃ……」


あぁ、私、素直じゃないな。


意地を張って、好きな人に向かって『好きなんかじゃない』って言うなんて。


でも、口がそう動いていた。


気づいたらそう言っていたんだ。


素直に答えられなかった私に対し、翔さんはニヤッと笑う。


「ふーん。


俺のことが好きなら、好きって素直に言えばいいのに。


意地っ張りだなぁ」


うっ、意地っ張りだってバレた……。


「……あんたさぁ、いいかげん俺のこと、好きになってくんない?」
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