アブナイ王子様たち
叔母さん、すごすぎじゃない⁉︎


あんな高そうなホテルの中で働いてるなんて。


きっと、給料が高いんだろうなぁ。


将来、そこで働いてみるのもいいかも。


「そうなんですか」


「愛海ちゃん、どうして叔母さんの仕事について聞いたの?」


「えっ⁉︎


えっと……今日は仕事がないって言ってたので、どんな仕事をしてるのかなーと思いまして……」


ちょっと言葉が濁ってしまった。


本当のことを言ったのに。


叔母さんに、逆に聞き返されるとは思わなかったからかな。


「そうなの。


私、愛海ちゃんにどんなお仕事をしてるか、言ってなかったかしらね」


えぇ、言われた記憶がありません。


「うーん……でも私、十数年前に一度だけ、愛海ちゃんにどんなお仕事をしてるか教えたと思うんだけど……」
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