👑Emperor bride

チャンクの浮気婚約?

その次の日もその次の日も
チャンクは、帰ってこなかった。

あれから2週間が過ぎようと
していた。

夜中の事だった。
見覚えのある黒装束の男達が
窓から覗いているのが
月の灯りで鏡に映っていた。

チャンクの事が心配で毎夜寝る
時間にズレがあったからだ。

チコはあの日張蘭の家にあずけて
来ていた。
吠えなかったのが幸いした。

城に警報機を鳴らすと門が閉まる
しくみになっている。
緑のボタンが外部からの侵入者
赤のボタンが火災警報機。

琴乃は、緑のボタンを、
迷いもなく押した。
門の閉まるのを確認した警備隊は、

静かに事を進めた。

いつの間にか城を取り囲んだ兵隊が
城全体を照らす灯りをつけた。
真昼のように明るくなり黒装束の
男達が浮き出された。

たくさんの矢が向けられ針の山の
様になった。
一斉に矢を飛ばせば一網打尽

しかし黒装束の男達は隊長の言葉に従い観念した。

狙いは明蘭。
チャンクの女になったと勘違い
したラミハルがヤキモチを妬き、
明蘭を拉致しょうとしたようだ。
しかしそこに居たのは明蘭では無く
琴乃だった。

黒装束の男達は、それに気づいて無く、中に入る場所を探していた。


下の方が急に騒がしくなりその夜は
チヤンクが帰って来た。

チャンクを待つもなかなか
現れない。
1日、2日、3日帰ってるはず
なのに顔をみせない。

「忙しいのかな?」

暫く会えない日が続き不審に思って、メイド部屋の知り合いに、
服が破けたと言い訳をして
1枚借りた。

「久しぶりね。ジュリア。」

「琴乃?久し振りじゃ無いゎ よ。
急にいなくなってー‼
心配したんだから‼」

「ごめんごめん。
急に田舎にかえらなくちゃ
いけなくて、
もう、用事済んだから
またメイドの仕事始めたの。
今日だけ、貸しておねがい。」

「いいわよ。琴乃なら。」

ジュリアだけは、人が良いのか
琴乃とウマがあった。
掃除婦をしていた頃、腹が減って
いた時メイドにもなりすまし、食堂
で飯を食っていた事もあった
そんな時の知り合いだ。


今の部屋のチャンク付きの
メイド長に見つからないように
短い時間コッソリ部屋を抜け出した暇暇暇すぎた。


城の中は何か華やかな様子で
いっもと違っていた。

メイド同士の話が盛り上がっていた。

「みたみた、殿下カッコイイ‼
そうそう、
姫様もブロンドの髪が、凄ーくキュウト‼
美人よね。」


「そうそう殿下も
ノリノリな感じ」

ん?殿下ってチャンクだよね?
おかしくね?‪🤔💭‬


まさか?
話を繋げるとまた、こりもせず
私にここに住むように言いながら
私を妾にしようとしておるって事?

まさに許せん。
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