双星の煌めきは月夜に魅せられて
向こうの考えてることなんかどうだっていい、今はとりあえず桜蘭を潰すことを考えなくては。
おそらく私は入れないにしても、朔夜が度々私を連れて桜蘭へ行けるだろう。
そして近いうちに三村胡桃と接触できる。
私もそこで三村胡桃と仲良くなって、薬物所持の証拠を掴んでおく。
上手くいけば売買の日時も把握できるだろうから、後は警察に任せる。
その後はもう簡単。
メディアの報道で谷口組の娘確保、更に桜蘭の内情を私達が提供したので、それが暴露される。
恨みは持たれるけどそんなもん関係ない、月夜である私達に手を出したらそこまでなのだから。
「あたし、今日のことは流石に忘れられないよ!
あんな体験したんだから尚更!」
「わがまま言ってるのは承知の上だ。それでも俺達のことはもう忘れろ」
私達の目的を果たすには……桜蘭が必要なんだ!
向こうが頷くつもりがないなら、頷かない選択肢を作らなければいいだけの話!