双星の煌めきは月夜に魅せられて


桜蘭の人達は思った以上に良いヤツだった。


総長の優生だって、あのクールな容貌からは想像できないくらい口数が多く、積極的に話しかけてくれる。


幹部の中で1番仲良くさせてもらってる光希は、損得で動くけどそれを除けば常識的なヤツだ。


口が悪い赤毛の凛太郎は意外にも純情な心があって、自分の信念を最後まで貫き通す男らしいヤツ。


そして、まだ明確には分かっていないが味方の可能性がある千尋もこれまで通り穏やかな性格で、場をまとめるのが上手い。



幹部でも見事にバランスがちょうど良く、居心地悪くないと思いつつある俺がいた。



「ヤッホー!遊びに来たよ!」


「ツキの好きなお菓子あるよ〜」


「流石光希、サンキュー!」



正直1番怖いと思っているのは月那だ。


月那が桜蘭に入ったことで情報が更に広がった。


下っ端の詳しい内情は俺の方が長くいるにも関わらず、月那はその倍の量を手に入れた。


そこまでなら喜ばしいことだし、情報収集は俺の担当ではないからありがたい話だ。

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