†戦慄の交響曲†
「昔、国産みの話から1000年経った話です。

私の住んでいた地区には

‘白者神殿‘と言う神社があります。

この神殿の名前の漢字は‘白き者‘

を意味する名前ですがこの話には裏があります。

‘白者‘の漢字を変換すると‘白蛇‘になります。

白き蛇です。

神殿ですから、皆は神聖な城と思っているようです。

だから、生贄を捧げるのは当たり前だと。

生贄は白蛇の嫁になります。

その生贄は100年に一度で良いんです。

そして、今年が100年目。

嫁になる、娘は喜んでいく。

つまり、英雄に近いものとなるのです。

永遠に語られるのですよ。

嫁入りの夜は、私の一族も参加しています。

白蛇の盲信者ですよ。

嫁に出すのは栄光だ。

嫁に出せば安泰だ。

この話を知っているのは女娘が居る親だけに、

語り継がれていくのですよ。

表は、清浄な神殿。

裏では、血塗れた神殿ですよ。

政府も知りません。

私が知ってる理由も・・・

妖魔が言っていましたしね。

それに、昔・・・こういう唄がありました。

『紅き満月の夜。

娘が山に入る。

白蛇の嫁だ。

栄光だ。

喜べ、喜べ。

汝は白蛇の嫁なりて。

白蛇の嫁。

白蛇よ白蛇。

我は白蛇の嫁なりて。

捧げるこの御身

この御霊

清めた魂

嫁入りその夜、紅き眼』

少し変な唄でしょ?」
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