学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋ー【完】
お店を出て少し歩いたけど、私の速度は遅くなってしまった。
「あの、由羽くん……」
「どした?」
「私といて、恥ずかしくない……?」
「なんで?」
「私……さっきの友達の言う通り、同級生からも親扱いされるから……そんなのと一緒にいて、由羽くんが恥ずかしい思いするんじゃないかなって……」
「………」
由羽くんから返事はなかった。
どうしよう……自分から言い出したことだけど、ずっと、漠然とあった私の中の不安。
「那也―――」