ストーカー
恐怖で歯の根がかみ合わなくなってきた。


カチカチと情けない音が聞こえて来る。


「そんなに怯えなくていいよ。遙ちゃんにはちゃんと選択肢をあげるから」


西村君の吐息が耳にかかる。


不快感と吐き気を押し込めて目を開けた。


「選択肢って……?」


「助けて欲しければ、俺の彼女になれ」
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