ストーカー
人影
約束場所のファミレスに到着すると、男子生徒たちはすでに待っていた。


他校の子たちなのだろう、見たことのない人ばかりだ。


みんな私服姿だからか、大学生くらいに見える。


「はじめまして! 俺たち○○高校の2年生です」


そう言ったのは髪の毛を茶色く染めている子だった。


他にも何カ所もピアスを開けていたり、モヒカンに近い髪型だったりと、みんなチャラそうに見える。


あたしは表情がひきつるのをグッと我慢し、笑顔を浮かべた。


「初めまして! この子が写真の子だよ!」


友人の1人がそう言い、あたしの背中をグイッと押した。


無理矢理一歩前へ出されたあたしの笑顔は更にひきつる。


「やっぱり実物の方が可愛いね!」


モヒカン男があたしの顔をジロジロと眺めて言った。


「そ、そうですか……?」


褒められるのは嬉しいけれど、この状況だと微妙な気分だ。

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