ストーカー
「脅されてたんだろ? 西村に」


メッセージで知る事ができるのは、ほんの一部のことだった。


けれど、璃桜にそう言われると我慢していた感情が溢れ出した。


「うぅっ……」


途端に涙が込み上げてきて、璃桜の胸に頭を寄せた。


璃桜をこんなに近くに感じるのは本当に久しぶりのことだった。


あたしの大好きな人の香り。


「なにも気が付かなくてごめん。遙1人でこんなに苦しんでたなんて……」


璃桜の言葉にあたしは左右に首を振った。


苦しかった。
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