さようなら、また夜に
序章

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気がついたら、水の中にいた。

だけど、息は出来る。

また、この世界に来てしまったんだなぁ。


私はよくこの世界に来てしまう。

例えば、学校で貧血で倒れたとき。

お昼寝をしてしまったとき。

本当に、ふとした時に来てしまうのだ。


そんなこの世界、私は

【夢の世界】

と呼んでいる。


私がわかっていたことは、

夢の世界では、現実世界の常識は
通用しない。

現実に戻れば忘れてしまう。

そして、続きを見ることが
できるということ。
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