お隣さんは私の王子さま
って言うことがあってから早2週間。



『あー!もうどうすればいいのー!!』



「うるさいよ、愛桜。」



『だってさー・・・』



入学式の時に話しかけてくれた、杏ちゃんとはもうすっかり仲良し。
昼ごはんを食べながら問題の彼、宮崎くんの話を聞いてもらう。



2週間経って話した回数、約5回。
全て、授業の隣の人とやらなきゃ出来ないこと。



『なんか、やらかしたかな。』



心辺りが無いわけじゃない。



入学式の前の日、前見てなくてぶつかっちゃった人が宮崎くんなのだ。



「本当に、ぶつかっただけなの?
そんなことで、怒るような気が小さい男には見えないけど。」



『そーなんだよねー。』



うぅと唸って机に頬をくっつける。



「どんなにベタベタ触られても、追いかけられても、うざったいくらいしつこく話しかけられても全然怒んないじゃん、あの王子。」
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