だいすきなあなた
リビングに着くと、なぜか大吾も花ちゃんも地べたに正座して私たちを迎えてくれた。
「え?なにこれ」
困惑する安浦に、冷や汗ダラダラの大吾。
口角をピクつかせて苦笑いの花ちゃん。
「どういう状況?」
私の顔を見る安浦に苦笑いするしか出来なかった。
「この度は本当にすみませんでしたぁぁぁぁぁ」
「すみませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
野球部かってくらい大きな声で謝罪の言葉を投げかける二人。
大吾に至っては、元野球少年なんだけど。
「大ちゃん?それは何に対する謝罪?」
大吾…
花ちゃん…