愛されプリンス½







でも、あの酷い雷の中、安心して熟睡できたのはたぶん天王子のおかげ。




“いちいち雷なんかにビビんじゃねーよ”



“俺がずっと傍にいてやるから”





天王子のくせに





昨日のあいつはちょっと…優しかった。






「…ありがと」





書きなぐられた付箋に向かって呟く。





悔しいけど、はじめて思った。






天王子がいてよかったって。







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