愛されプリンス½





「え、何でフルネーム?」




私に向かってキョトンした顔をする水川。




そして隣でうつ伏せに倒れている天王子に気付いて、




「玲ごめーん!」




と笑いかけた。





「ちょっと遅れた!ま、ギリギリセーフでしょ?」



「アウトだよ」





低い声でそう言って体を起こす天王子。





「っ、いってぇ」


「大丈夫!?」




思わず天王子に触れると、ふ、と天王子が私を見た。



熱のこもった視線にドキッとしてしまう。





「…お前さ、」



天王子が肩に触れていた私の手をギュッとつかんだ。




「…ま、いいや…」



「え、何っ…」





言いかけよくない!と抗議しようとしたけど、すぐにその余裕はなくなった。




天王子が私の膝裏に手を入れて、そのまま抱き上げる。




「!?!? ちょっと!?」



「うるさ。喚くな」





喚くなって…!むり!!




人生で初めておっ、お姫様抱っこなんてされてるんだから!




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