友達ごっこ
髪の真ん中から、下に向かってゆっくり指をすべらせた。


う?思ってた感触と違う…


サラサラかと思ったら、案外ガサガサしてる。


驚いたけど、自慢気なさよちゃんを悲しませたらダメだと思って、私は、すぐに髪の毛を褒めた。


『…綺麗な髪だね』


嘘ついちゃった。


ごめんね、優しい嘘だから許して。


さよちゃんは、そんな悪い子には見えなかったから、それからいろいろ話しをした。


だけど、さよちゃんは、美紅や菜美とはあまり話さなかったの。


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