素肌に蜜とジョウネツ

開け。開け。開けぇ~!

と、念じながら、鍵穴をガチャガチャし続ける。

だけど、何故か開いてくれないドア……

何でよぉ~…

私、この部屋のご主人様だよぉ~…??

少し涙目でその場にしゃがみこむ。

けど、次の瞬間、しゃがみ込んだままの体制でドアノブをガチャッと握ってみると、


「―…」


ドアが開いた。

やったぁ。

やっと、開いたぁ~…

這うような体制で中に入っていく私。

玄関に無事入りドアを閉めると、そこで、ふぁ~っと一つ大あくび。

アルコールが何時もより沢山入っちゃってるコトもあって、頭はフワフワだし、昼夜両方の仕事疲れで身体はクタクタ。

トトちゃんのとこで調子こいちゃって、それでまたクタクタ。

それに、凌一の件で心までもクタクタ……

そんでもって、とりあえず眠い。

一気に押し押せてきた睡魔。

つい玄関で、サンダルも脱いでいないのに目を閉じてしまう。

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