キミに夢中な俺‼



「今日会えないかな?」

  「あ、ゴメン
   バイト探さなきゃ
   いけなくなったー。」
      

「バイト?何で?」
悠人は、不思議そうに聞いてきた

 「実はね、今生活大変なのに
  専務さんにたてついてサー
  怒らせちゃって!
  クビになったんだー。
ウケルでしょう。」

「え、今の仕事で?」

「ううん違う。
部屋代確保にバイトしてたの
副業だよ、副業‼ 」


「エエッ、何の仕事?」

「クビだからいいの!!
 だから生活の為バイト探さないと。
 清掃業だったんだ~。」


「ん、あわ、あへ、は?」
   
  「どうせ忙がしいってたやん。
   悠人忙しくなくなったの?」

「ん、あ、@&⊗◐ΩО☆※」

    「どしたーん。」

「ああ、いやその…
 家賃くらいなら援助出来るし
 バイトはやめたら?」


「やだぁ、そんな愛人みたいなの!!
    む~りぃ。

  悠人は愛人にそんな事してるの?
  ね、ね、ね、
    愛人おるん?」


   
悠人はしばらく黙秘権をつかった。


   「何人おるん?
   私もその中の1人なん?。」

「ち、ちが、違う!いない。」

    「«««««そうかなぁ…!!!」

  「な、何で?そんな事
きくの?」

アワアワと悠人が聞いて来る。



  「な、ん、で、って。
なんでだろう。」
    
悠人は急に仕事を思い出したらしく
慌てて電話を切ってしまった。


  「これでいい。
   サヨナラ悠人。」




ちいさいマンションからのぞく
町明かりは
静かなものだった。



悠人のビルから見た、たくさんの
ビルや、商社の立ちビル

沢山の看板が小さく見えていた
風景は街の光でネオン街を明るく
照らしているんだろう。


宝石箱をひっくり返したみたいに…。



それから悠人からの連絡はプツツリと
なくなった。




22日目前にバイトが決まった。


清掃会社は、やはり社内妻の煽りを
受けて社長が平謝りをして
喜代乃がクビで落ち着いたらしい。




 「悠人の嘘つきめ!!(怒)!!」



喜代乃の怒りは収まらなかった。

新しいバイトは土日のみ!
キャバクラのキッチン‼



お茶碗洗い係り。
結構な体力勝負!!

しかしかなり高級で客質は
よかった。
女の子も上品さがあり大人の男達
には楽しく飲めて遊べる感じだ。

ゴミ箱をかたずけていた喜代乃に
聞き覚えのある声が聞こえて来た。





「葵今月分。」



高級車の前で店、NO、1の葵さん
が封筒を受け取っていた。
銀行振込に出来ない訳は?
会社にバレるからか?

月明かりでハッキリクッキリ見た
顔に唖然!

「又お前かよ。」
清代乃は心でつぶやいた。

高く結い上げた髪に妖艶な笑みの
葵さん。。


本命は、葵さんだったのか・・・。
勝ち目無いジャーンジタバタ


美しさと色気で勝ち目は無い!!
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