キミに夢中な俺‼
マンションに着いたとこまでは
覚えている。


目が醒めると俺と友紀は
おれのベッドに抱き合って寝ていた。
肌と肌の温もりがここちいい。


って・・・か、アレ?アレ?

友紀は下着姿
俺はパンツだけはいていて‥

    まさか?

    まさかなのか?

ずっと思いを巡らせ考えて見たが
記憶がない。

友紀が起きるのを待って
確かめるしかない。
もう昼を回っていた。

シャワーを浴びて朝食の用意をしようと
キッチンへと向かう。



   «««« il||li (OдO`) il||li»»»»
    げっ!!

俺の目に飛び込んで来たのは
お、お、おぉぉ
 
誕生日ケーキに刃を上にして
突き刺さった
      刺身包丁

その刃の細い先端には、温泉で
プロポーズしたとき、紬が喜んで
くれた指輪が光っていた。

ガクガク・・・ブルブル・・・・・・

      見られた。
      紬にみられた‥。


全身の血が何回上下しただろう。
ザージューザーザーザー血の上がり
下がりが確認出来る。


ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ

我にかえった俺は携帯のブロックを
ハズした。紬に電話するも
着拒、ブロック。


バタバタバタと友紀を置いて
マンションの
回りをはしりまわった。

駅にも、空港も探し回った。

いっ、いっ、いな"ーい"
焦りとはがゆさと、涙が出て来た。

もう東京には居ない‥。
明日は休めない。
大口の取り引きがある


仕方無くマンションへと帰る。
「なんでっ、何でこんな日にくる‥?
あ、まさか、まさか前の日から来てた‥?」

ラインを開いてみた。

「まだおこってるの?
 行けなかったのはね、実は‥

 まあ、お誕生日ケーキ食べながら
 話そうね。


 初めて作ったんだよー♡
 論がスゴーク喜ぶ
 プレゼントもあるからねー
 期待してイイヨー。

 じゃ夜ね。
 早く帰ってね」

泣きながら読んだ。

涙が乾いた頃はもう夕方だった。
俺、通いカレシを辞めた報いか
どうしたらいい!

マンションに帰ると友紀が夕飯を
作って待っていた。

友紀は本当にすまなそうに
謝ってきたが、
友紀のせいでは、無い事を伝えて
昨日の事覚えているか
聞いてみた。

下着を確認したが何もなかった。
あんなに飲んだからあるはずがない!
出来る訳がない!
と、安心する言葉を聞いた。


今度の、休みしっかり話を
しようと思った。
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