優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
家族なんて思えない
それから、3日が過ぎ、今日は文都君がいてくれた。

大学の授業を終えて、夕方になってたけど、息を切らせて帰って来てくれた。

それまでは、鍵をかけて、絶対に外に出ない約束で。

晩ご飯の買い出しなどは、颯君がしてくれて、食事を作るのも手伝ってくれていた。

『文都君ごめんね、慌てさせて。私なら大丈夫だから、もっとゆっくりで…』

『何が大丈夫なんですか!あんな凶暴な人がいつ結菜さんを襲ってくるかわからないのに』

『文都君、怖いよ…』

びっくりした…

文都君らしくなかった。

穏やかな文都君が、声を荒らげるなんて…

『ごめんなさい…でも、もし結菜さんに何かあったらと思ったら…いてもたってもいられなくて…授業も身に入らないくらい心配で』

『そこまで心配させて…ごめんなさい。そうだよね、文都君は優しいもん…本気で心配してくれてるんだね』

『当たり前ですよ…結菜さんのためなら、僕は…』

文都君の顔は真剣だった。

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