優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
歩きながら、5分の道のりなのに、いろいろと話してくれる颯君。

すでに敬語はなかったけど、全く嫌味はない。

祥太君で慣れてしまったのかな、私。

コーディネートした黄色がピッタリ似合う、明るい男の子だな…って思った。

背の高さは、175cmくらいかな。

洋服が、とにかくオシャレ。

色が派手すぎなくて、でもさりげなく綺麗なカラーが入ってて、個性が溢れてる。

私の周りにはいないタイプだな。

生活に、いい刺激を与えてくれそうで、ワクワクした。

部屋に案内すると、入った瞬間に、颯君の雰囲気が部屋の黄色にハマってて、クスッと笑ってしまった。

『え?何?』

『ううん、何でもないよ。少し休んだら後で下に降りて来てね、また呼びに来るから』

『了解、結姉。ありがとう』

そんな風に呼ばれたせいか、何だか颯君が弟みたいな感じがする。

とにかく、私は下に降りて、ケーキとお茶の用意をした。

自分でも不思議だったけど、思ったの。

誰かのために、何かをすることが、こんなに楽しいなんて…

いつ以来だろう、こんな気持ち。
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