優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
私はその笑顔で、さっきまで考えていた川崎君のことを、頭の中から一瞬にして消し去った。

『今日は、カレーにしようかなと思ってるけど、何カレーがいいかな…』

『結菜ちゃんのカレー楽しみにしてる。何カレーでもいいよ、結菜ちゃんが作ってくれるなら』

相変わらず、勘違いさせるような言葉を平気で言ってくる。

絶対、調子に乗っちゃダメなんだよね。

みんなに言ってるんだろうから。

だけど…やっぱり嬉しかった。

『カレーのために、今日も楽団の練習頑張ってくるね。1ヶ月後のコンサートのために。絶対に…結菜ちゃんも見に来て』

そう、祥太君は、東京中のホールでコンサートを開催する有名楽団のメンバー。

入場料も結構高い。

それだけ、人気も実力もある楽団のようだ。

そんなすごいところで、祥太君は、ピアノを弾いてるんだね…

実は私も…子どもの頃からピアノを習ってた。

兄と2人でずっと習ってたけど、私は途中でリタイアした。

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