優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
絵の中の私
あれから、1ヶ月が過ぎた。

8月に入り、いよいよ本格的な夏が来た。

毎日の暑さにうなだれながらも、綺麗に咲く庭の木々や草花達に癒されていた。

私は、時間を見つけては、颯君の絵のモデルをしていた。

颯君は、美大の授業が終わってからと、休日に、たまにスーパーでバイトを入れてる。

昨日、夕方に買い物に行ったら、颯君がいた。

相変わらず、颯君のいる惣菜コーナーの周りは、おば様達でいっぱいだった。

売り場の一部、見えるところで、唐揚げや天ぷらを揚げている。

颯君の爽やかな笑顔での対応に、おば様達も満足気だった。

私は、少し空いた時を見計らって声をかけた。

『唐揚げ下さい』

颯君は、私に気づいて、

『いらっしゃいませ!唐揚げですね、いつもありがとうございます!』

って、笑いながら言った。

『頑張ってるね』

『唐揚げオマケね、内緒だよ』



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