優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
秋の訪れとあの人の影
あっという間に、暑い夏が過ぎ去り、少し涼しくなってきた。

秋の訪れ…

私の大好きな季節。

物悲しさも感じる季節だけど…

それでも、清々しく澄み切った空気が、私の心を落ち着かせてくれる。

祥太君は、あれから時々、お父さんに会いに行っている。

楽団の練習にも余念が無い。

文都君は、相変わらず勉強漬けの日々。

たまに息抜きして欲しくて、庭でお茶をしたりしてる。

得意の英会話を教えてもらったりもして。

颯君は、新しい絵画を制作中のようだ。

モデルはいなくて、風景画を描いてるみたい。

バイトも頑張ってるし、料理も手伝ってくれている。

智華ちゃんは、いよいよ私にはあまり口をきかなくなった。

最低限の会話だけ…

旦那とはいろいろ話してるようだったけど。

旦那も、きっと、智華ちゃんを口説いてるんだろう…

もしかして、もう、2人は…

なんて、私にはわからないけど…

やっぱり聞けなかった。

ひなこちゃんは、颯君によく話しかけてる。

普通にしてるつもりでも、やっぱりひなこちゃん、私には冷たいかも…
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