Campus Love~学内恋愛~
飲んでいるとき、お姉さんに「今日は一人ですか? これから仕事の打ち合わせですか?」と聞かれたので、ユウキは「いえ、待ち合わせです」と答えた。



話の途中、栗原先生のことが話題になって、先生がこの店でよくアフターの待ち合わせ時間まで時間をつぶしていることがわかった。



「栗さんって、何軒かキャバクラ行った後、いつもここで時間つぶして、一番早く連絡の来た子とアフター行くんですよ(笑)」



ユウキは、さっき「待ち合わせです」と答えたことを後悔した。



僕もアフターだと勘違いされたかも。



まあ、似たようなもんか。



思いのほか、時間が経つのは早く、時計はもう22時をまわっていた。



栗原先生のプライベート情報も少し知れたし、そろそろ行くか。



ユウキは清算をすませ、妹さんの方に「また来ます」と言った。



すると、お姉さんの方が、横から「ごめんなさい、ここの店、今月で閉めちゃうんです」と言ってきた。



「そっ、そうなんですか、残念です。じゃあ、ありがとう」と言って、ドアを開けた。



ちょうどその瞬間にやっと客が2・3人入ってきたが、ユウキは「どうりで」と思った。
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