この結婚の行方は・・

会場をでるときに
スタッフの方にお礼を言って
私は、行きつけの場所に向かう。

「マスター、こんばんは。」
「おっ、先生、いつものとこに。」
「ありがとうございます。
     お腹すいてるのだけど」
「了解、待ってて。」
と、言われて
部屋に移動する。

部屋の前にきて
こんこん、と襖を叩き・・中へ・・
入ると同時に腕が伸びて
すっぽり抱きしめられる。

私の首に頭をつける・・彼に
「丈太郎、汗臭くない?」
と、言うと
首をふる
「うふふっ、本当?」
「俺の大好きな匂い。」
と、言われて
私も丈太郎の背中に腕を回す。
やはり、ホッとする。
丈太郎の匂いも、丈太郎の抱きしめかたも。

それから、丈太郎と食事をして
しばらく呑んでから店を出た。
「マスター、ごちそうさま。
とても美味しかったです。」
と、伝えた。
私は、それから丈太郎の部屋へ。

丈太郎は、私が安田さんと
一緒に住むことになると
私の住むマンションと病院の間に
部屋をかりた。

マンションの私の部屋は
自由に使って良いことになっているが
丈太郎は、私をあの場所に置いて
いたくないようだ。

丈太郎に沢山我慢させているから
私は、丈太郎の思うように・・・

この日も、丈太郎に沢山だかれて
「じょうっ・・たろう‥‥
  アア‥‥ン‥‥もぅ‥‥むりっ‥‥‥」
「ほの‥‥かっ‥‥あいしっ‥てる‥‥」
二人で余韻にしたりながら抱きしめあい
お風呂に浸かってから
丈太郎は、私をマンションまで送ってくれた。
「丈太郎、嫌でしょ?
送らなくて大丈夫だよ。」
「嫌だけど。
穂乃華に何かある方が嫌だ。」
安田は、まだ帰宅していないと
思いながら・・・
玄関を開けて中に入る。
「丈太郎、ありがとう。
気をつけて帰ってね。
着いたら、ラインして。」
と、言うと
丈太郎に抱きしめられて
「あいつ、帰ってないんだろう。
家にもどろう。」
「丈太郎、ダメだよ。
そんなことしたら、
丈太郎のとこから帰れなくなる。」
「いいよ、ずっと家にいれば。」
「もぅ、何度も話し合ったじゃない。」
「・・・・・」
「丈太郎、愛してる。
私が愛してやまないのも
抱いてほしいのも丈太郎だけだよ。」
と、キスをすると
深いキスをされて
「‥‥フゥ‥‥ン‥」
「穂乃華、好きだ。大好きなんだ。
ごめん、やはり無理。
俺以外のやつと一緒に住むなんて。」
「丈太郎、私も同じだよ。
でも、私は、丈太郎がいるから
丈太郎がいてくれるから
我慢できるんだよ。」
と、言うと
丈太郎は、うんうんと頷いて
私をもう一度抱きしめて
帰っていった。

私は、自分の部屋に入って
鍵を閉めてベッドに座り込んだ。

少しすると
丈太郎からラインがきて
“帰りついた。穂乃華おやすみ。
愛してる。”
“私も、丈太郎が大好き”
と、ラインを返して部屋着に着替えて
眠りについた。
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