この結婚の行方は・・

尚ちゃんの友人のルドガー医師が
来日してくれた。
忙しい中、わざわざ。

ルドガー医師の奥様を
尚ちゃんが助けた事があって
それからずっと二人は
仲良しだと、教えてくれた。

やるじゃない、尚ちゃん。

季織さんは、ルドガー医師の
診察の後、手術を行う。

季織さんのご両親が呼ばれて
お話があった。

両親は、酷く驚くと共に
娘が健康になれるかもと
奇跡だと涙を流されていた。

それでも、100%の確率ではなく
リスクはある。
だけど、季織さんは、
「ここまで、生きてこれたことが
不思議なぐらいなんです。
ですから、先生
私は怖くありません
宜しくお願い致します。」
と、言った。

その一言で
手術は、決まり行われた。

一時間・・二時間・・
五時間・・・と過ぎ・・・

手術が終わったのは、
八時間後・・だった。

OP室から出てきた
ルドガー医師と尚ちゃんは、
疲れた顔をしていたが
「もう、心配ないよ。」
と、言ってくれて
私と丈太郎は、抱きあって喜んだ。

季織さんのご両親は
涙を流しながら
ルドガー医師と尚ちゃんに
何度も何度も、お礼を言っていた。

その中で穂乃華は
何を季織さんに
したのか知らないけど
本当にバカな男だわ。
あなたが護りたかった人は
季織さんじゃなかったの?
こんな場面に
一緒に祝えないなんて。
と、呆れていた。
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